LC/MS ( ThermoFisher 社製 OrbiTrap Fusion ) で移動相だけをスプレイし比較しました。
Base Noise Reducer
Base Noise Reducer は、nano
LC/MS 用イオン源で採用されている開放系のイオン源で多くの
場合、研究室内の空気もスプレイしているサンプルと一緒にLC/MS内部へ導入してしまう事が心配されます。
この場合、研究室内の空気に含まれている様々な物質も検出してしまいます。一般的には研究室内の空気はノイズと言われるような物質が大変多く含まれています。このノイズがMSデータ上では、ベースノイズとして検出され、目的のサンプルピークの検出を邪魔している場合が多くみられます。
Base Noise Reducerはこれら研究室内の空気をMS内部へ導入されることを出来るだけ少なくすることで、検出されるベースノイズの成分をMS内部へ導入されることを少なくできます。
これにより検出されるベースノイズを大幅に低減させることで、今までベースノイズに埋もれていた小さなサンプルピークが検出される可能性が大幅に向上させることが可能となります。
Base Noise ReducerはSuper mini Clean Boothを使う事でスプレイする部分だけをクリーンな環境下に置くことができます。クリーンな環境を作る為に、LC/MSで一般的に使用しているN2ガスをBase Noise Reducer内部に開智されている活性炭フィルターを通すことで、よりクリーンなN2ガスとして、Super mini Clean Booth内部へ送り込みます。送り込まれたN2ガスにより、Super mini Clean Booth内部が外部と比べ、若干の陽圧となります。陽圧になることで、Super mini Clean Booth内部へ研究室内の空気が入り込むことを大幅に防ぐことが出来ます。結果、ベースノイズを低減させることが出来ます。
ノイズとなる物質(空気中に多く存在するSiloxane等々)はベースノイズとして検出されます。ベースノイズレベルが高くなると、サンプルの分析結果に大きく影響します。その為、ベースノイズよりも小さなシグナルはLC/MSの設定でカットし測定している事も多くあります。BN Reducer を用いた場合と従来の Open Source だけの状態を比較しました。下図の様にベースノイズを低減する事で、BN Reducer の使用前と使用後ではデータに大きな差が出る事が分かります。
ThermoFisher 社純正ナノ・イオン源用
AMR 社製ナノ・イオン源用
TriVersa NanoMate 用
Super mini Clean Booth ※下記の写真は一例です。
Base
Noise Reducer とは……………
LC/MSデータに於けるノイズレベルを下げる事で、
今まで諦めていた小さなピークを検出できる可能性を広げることができます。
LC/MS ナノ・イオン源用
ベースノイズ低減装置
Base Noise Reducer
BNR-101
※Super mini Clean Boothはお使いのナノイオン源に合わせて製作することが出来ます。
是非、お問い合わせください。
実際に移動相だけをスプレイし分析して得られたデータ。
ベースノイズが大幅に減少したことが分かります。